グリーフワークって?
おはようございます。
相談室escortの管理人、池田です。
前回、大きな喪失体験後に現れる悲嘆(グリーフ)は、病気でも異常でもなく、ごく普通のことで正常な反応なのに、生きづらさを感じるのは「適切なグリーフワークが行われていない」からではとお伝えしました。
グリーフワークとは、悲しみながらも自分の内省作業を行い、自分の中で整理作業を繰り返し行うこと、亡くなった人と自分を見つめ直しながら生きる意義を問いかける作業です。
グリーフワークではまず自分の想いのままを言葉にすることはとても重要です。
誰かに話すことが大事になりますが、誰でもいいわけではありません。
私自身も経験してきましたが、死別の経験がない人に「悲しい」「寂しい」と話しをしても理解してもらうことは難しく、時には「いつまでもそんなこと言わないで頑張って生きないと」と鋭利な刃物で斬りつけられてしまいます。
残念ながらどれだけ時間が経っても悲しみは消えることはありません。
しかし時の流れとともに悲しみの性質が変化していきます。
この悲しみの変化も、忘れるということではなく自然な流れとして起こります。
喪失直後は、喪った悲しみや辛さ、その人を取り戻したいという思いでいっぱいになります。
この時期はマイナスな側面ばかりに考えが囚われ、亡くなった人との楽しかった思い出や、幸せだったことなどを思い出すことが難しい時期です。
亡くなった方は自分と同じように生きていくことはできません。
しかし亡くなった人との関わりはこれからも続いていきます。
悲しみは消えることはなく、時期によっていろいろな感情が沸き起こってきます。それは怒りであったり、虚しさだったり、一生つきまといます。
その悲しみの中で亡くなった人と自分を時間をかけてゆっくり見つめ直していくことで、悲しみのなかに優しさや楽しかった思い出などを感じられるようになります。
ここに至るまでには時間がかかります。
グリーフを理解した人に今抱いている想いを吐き出すことで、少しづつ心と体をほぐしていける場所を提供したい、私が相談室を開設した想いが込められています。
感情を吐き出し、気持ちを整理していくことで、ほんの少しでも前を向けるようになる場所、生きていこうと思える場所、それが相談室escortです。
生きる希望を見出すまで一緒に伴走させてください。
悲しみをひとりで抱え込まず、その想いをぜひ吐き出しにきてください。
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