死別は大きなトラウマになる
おはようございます、相談室escortの池田です。
数日前にりゅうちぇるさんの悲しい出来事があり、大きく動揺されている方も多いのではないかと懸念しています。
まずはりゅうちぇるさんのご冥福をお祈りしたいと思います。
今日はトラウマについてのお話しです。
みなさんはトラウマってご存知ですか?
最近では「子どものころのイジメがトラウマになって・・・」「上司に何度も怒られたことがトラウマです」など身近な言葉になったなと思います。
私を含め生きていれば、自分ではコントロールできない出来事を体験することがあります。ここ数日の豪雨災害のような自然災害、犯罪被害や交通事故に遭遇することもあるかもしれません。
そのような恐ろしい体験をした時、なんとか対処しようとして体や心にはいろいろな反応が起こります。その恐ろしい体験によって受けた体や心の反応を「トラウマ」といいます。
もちろん、死別によってもトラウマ反応が起こります。
大切な人を喪った時には色々な悲嘆反応(グリーフ)があるとお伝えしました。それは異常でも病気でもないことも。
トラウマ症状のひとつに再体験症状があります。
再体験とはトラウマになる当時の出来事をを思い出すことです。
その時の光景や匂い、痛みなどが今起こっているかのようにありありと蘇ります。
私は息子との死別から22年経った今でも、発見された当時の姿、匂いなど鮮明に思い出します。今でこそコントロールできるようになりましたが、何年もこの再体験症状に悩まされました。
こういった再体験症状が続いている時にどういったことが起こるのか?
自分がまだ危険な状況に置かれているかのように反応する過覚醒になります。
過覚醒の状態だと、常に緊張状態が続き、神経も過敏になっているので、エネルギーの消耗が激しくなります。
そうなると体も心もとても疲れてしまいますよね。
逆にトラウマを思い出さないように回避することもあります。
私は水の事故で息子を亡くしたため、海やプールだけでなく湯船に入ることもできなくなりました。何度か試みてみましたが、苦しんだ息子を思い出し自分自身も苦しくなってから、回避しています。
死別を経験されると、悲しみや寂しさだけではなく、いろいろな症状に襲われます。これからも私自身がおこなってきた考え方やワークなどお伝えしていきたいと思います。
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